アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンに40日以上にわたって拘束され、先月無事に解放された韓国人元人質21人が12日、韓国京畿道安養市の病院で記者会見を開いた。元人質らは、「殴る蹴るの暴行を加えられた」、「改宗を迫られた」などと拘束中の様子を証言した。
ジェ・チャンヒさん(38)は、「木で打たれたり、あちこちを蹴られた。数人は、改宗させるためにイスラム教の祈りを祈るように、銃を突きつけて脅した」と語った。一方、チャ・ヘジンさん(31)は、「私のグループは(タリバンの家の)小屋のようなところに入れられたが、外に出ることは許されず、息の詰まるような思いだった」と証言した。
元人質らは拘束されていた間、最高で24回も場所を移動したという。初めは23人全員が一箇所にいたが、4日後に2つのグループに分けられた。その翌日には各グループを2つにわけ、4〜7人の4グループに分散させた。さらにその後、2〜4人の6グループに分けて拘束されたという。
拘束された女性の一人は、食べ物が合わなく、嘔吐や下痢、脱水症などを患ったことを明かした。「私達4人は、1日に2つのジャガイモを分けてなければいけなかった」と言う。
元人質らは10日前に韓国に帰国し、病院で手当を受けていた。今後も心のケアが必要であるため、12日に退院した後はリハビリセンターに移る予定だ。