【CJC=東京】米国の代表的黒人女性作家で詩人のマヤ・アンジェロウが5月28日、ノースカロライナ州ウィンストンサレムの自宅で死去した。86歳。
1928年4月ミズーリ州セントルイス生まれ。米国を代表する黒人女性作家の1人。子ども時代にレイプされた経験や1930〜40年代に直面した人種差別を描いた自伝『歌え、翔べない鳥たちよ』(1969年)は米国文学の名著とされている。
キリスト者としての祖母の影響で、宗教への関心は強かったが、さまざまな遍歴の後、キリスト教信仰を公言するまでになったものの、特定の教派に属すことはなかった。公民権運動に関わり、故マーティン・ルーサー・キング牧師やマルコムXと親交があった。1993年のビル・クリントン大統領の就任式では詩を朗読した。