バチカンによるカトリック信徒を対象にした航空会社、バチカン航空がこのほど誕生し、先月27日に就航した。CNNが同28日報じた。同航空がイタリアの貨物航空会社ミストラル・エアーからボーイング737型機をチャーターし、フランスのルルドやエジプトのシナイ山など聖地と呼ばれる地域を対象に運行する。
同航空は、英国のイージージェット、日本ではスカイマーク、AIR DO(北海道国際航空)などで知られる低コスト航空会社(LCC)のビジネスモデルを採用。サービスの簡素化、効率化の向上、1回のフライト当たりの乗客数を増やすことによって、安価なフライトを提供する。CNNによると、年間15万人の利用者を見込んでいるという。
客室乗務員の制服や、機内の備品には、法王の冠や金・銀色の「ペテロの鍵」をモチーフにしたバチカンのロゴが入っている。就航初日の27日は、ローマ・フェウミチーノ空港から、フランス・ルルドへの初フライトが行われた。