ノルウェー国教会の最高議会は8日、同性婚のための典礼式文案を64対51で否決。教会での同性婚の挙式を拒否した。
ノルウェーは2009年、ヨーロッパ諸国の中でも最も初期に同性による結婚と養子縁組を認めた。しかし、人口の8割近くが所属するノルウェー国教会は今回、教会での同性婚を認めない決定をした。
議会はこの他、聖職者が、役所などで行われる民事婚で副職として同性カップルを祝福することを認めるとする議案も否決した。しかし、結婚は一人の男性と一人の女性の間によるものだとする議案についても、62対54で否決。同教会の同性愛に対する立場に不明瞭さを残した。
昨年10月には、同教会の12司教の内8司教が、同性婚容認の姿勢を公にしていた。しかし、ノルウェーの情報を英語で発信しているニュースサイト「The Local」によると、同性婚賛成の司教8人と、反対の司教4人の間で話し合いが持たれ、教会内の分裂を避けるため、議会では同性婚を認めないより簡素な挙式を支持することで合意したという。