【CJC=東京】インターネット閲覧ソフト「Firefox(ファイヤーフォックス)」で知られる米非営利法人「モジラ財団」(本部:カリフォルニア州マウンテンビュー)のブレンダン・アイク最高経営責任者(CEO)が4月3日で辞任した。
同氏が先月末にCEOに就いた直後、2008年に同性婚の禁止を訴える団体「プロポジション8」に1000ドル(約10万3000円)を寄付したという情報がインターネット上に出現、従業員がツイッターなどでこの人選に抗議していた。
ミッチェル・ベーカー会長は3日付のブログで、アイク氏を起用したことを謝罪した。アイク氏は共同創業者の1人。既に「痛み」をもたらしたことを謝罪し、モジラで同性愛者の平等を促進すること約束していた。
アイク氏のCEO選任をめぐっては、社外の人材の起用を求めて取締役3人が辞任していた。ただ今回の辞任は、同性婚反対派への寄付が引き金になったと見られる。