平山正実氏(ひらやま・まさみ=聖学院大教授・精神科医)が18日午前5時40分、肺がんで死去、75歳。葬儀は本人の遺志にもとづき、牧師司式のもとで家族のみで執り行った。逝去者記念式を来年1月11日午後2時から、東京都中央区明石町10番1号の聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂で執り行う。喪主は、妻の静栄(しずえ)氏。
1938年東京生まれ。横浜市立大学医学部卒業。自治医科大学助教授(精神医学)、東洋英和女学院大学・大学院教授(死生学、精神医学)を経て、2003年から聖学院大総合研究所教授、06年から聖学院大大学院教授(人間福祉学研究科)、12年から聖学院大教授(人間福祉学部こども心理学科)。医療法人財団シロアム会理事長。精神科医。医学博士、精神保健指定医。専門分野は臨床死生学、精神医学、キリスト教とカウンセリング。
精神障害者およびその自死遺族の悲嘆援助を研究テーマとし、臨床死生学一般、グリーフケア、キリスト教とカウンセリングなど、精神医学との境界領域に関する研究を行った。日本精神神経学会、日本医学哲学・倫理学会、日本精神腫瘍学会、日本臨床死生学会、臨床死生学研究会所属。北千住旭クリニック院長、グリーフケア・サポートプラザ理事長、自死遺族ケア団体全国ネット代表等を歴任。日本臨床死生学会理事、日本医学哲学倫理学会名誉会員。
著書に「臨床現場からみた生と死の諸相」(編著)、「死別の悲しみを学ぶ」(編著)、「悲嘆とスピリチュアルケア」、「癒やしを求める魂の渇き―スピリチュアリティとは何か」、「死別の悲しみから立ち直るために」、「死別の悲しみに寄り添う」(編著)など多数。