【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC、本部ジュネーブ)は第10回大会を主題「生命の神、わたしたちを正義と平和に導いてください」のもと10月30日から11月8日まで韓国釜山で開催する。
オラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事は、大会が謙遜、誠実、希望に満たされ世界規模のエキュメニカル(教会一致)運動を革新する機会となる、と期待している。「正義と平和が、単なる言葉ではなく基本的な構想として存在する所には、謙遜、誠実、希望を通じ、わたしたちが人間として共に生き、一つの世界の一つの教会となることが可能だ」とノルウェー教会(ルーテル派)牧師でもあるトゥヴェイト総幹事は言う。
大会にはアジア、太平洋、アフリカ、欧州、中東、北米、中南米の各地から青年を中心に参加者が見込まれている。地元の韓国からはキリスト者数千人が参加すると見られる。
韓国での開催について、トゥベイト総幹事は「大会が分断された朝鮮半島の再統一を呼び掛けてきた韓国の教会との連帯を表明する地球規模の友好の場所となろう」と期待を込めている。
またアジアは世界で経済成長している地域の一つなので、グローバリゼーションの現実に対し批判と期待を込めた声と、また正当で維持可能な変革を必要とする開発パラダイムとを提供する場所として大会に大きな可能性がある、とトゥベイト総幹事は見ている。「わたしたち全てが生命の神と出会う場として、正義と平和へ向けての巡礼に共に向かうために祈る」と言う。
WCC大会は、1948年にオランダのアムステルダムで開催以来、54年エバンストン(米)、61年ニューデリー、68年ウプサラ(スウェーデン)、75年ナイロビ(ケニア)、83年バンクーバー、91年キャンベラ、98年ハラレ(ジンバブエ)、2006年ポルトアレグレ(ブラジル)で開催された。