【CJC=東京】中国当局による自宅軟禁から逃れて昨年渡米した中国の「盲目の活動家」陳光誠氏が10月2日、ワシントン市内で記者会見し、これまで支援を受けてきたニューヨーク大学を離れ、カトリック系シンクタンク「ウィザースプーン研究所」に特別研究員として招かれたことを明らかにした。研究所のルイス・テレズ所長は、活動できるよう経済支援と住宅を提供する。
陳氏は、ワシントンのアメリカ・カトリック大学でも、来年9月から3年間、特別客員研究員を務めることを明らかにし、「中国政府の非人道的な経験を共有したい」と語った。また「人権と正義のためのラントス基金」からも支援を受けるという。
陳氏は、表現の自由に対する中国政府の厳しい取り締まりは、「市民がインターネットなどの技術を利用しやすくなり、政府が恐れているからだ」と批判した。
ニューヨーク大学の支援が打ち切られたことに、中国政府の圧力があったのではないか、との声が上がったが、同大学は、支援は最初から期限付きだった、と指摘している。