今年の夏は猛暑の日々で強い日差しが連日続きました。けれども8月24日に行われた納涼大会の日には朝から雨が降り、「よりによってどうしてこの日に雨なのですか」と祈らされました。しかし、開催時間の夕方、5時から8時にかけて、見事に雨は降りませんでした。そして8時ぴったりに、まるで時報のように大雨が降り出したのです。準備で多少不便もありましたが、夏一番の涼しい夜になり、外で奉仕をする兄弟姉妹の体調も守られたこと、神が見事に雨を止めてくださったこと、また生きた伝道がありましたことを心から感謝します。
野球の世界では、大リーグのイチロー選手が日米通算4000本安打という記録を出し大きな話題となっています。その4000本を打つためには3999本がなければいけなかった訳で、全てについて必要なのは日々の積み重ねの大切さを知ることです。私たちクリスチャンは日々御言葉を告白し賛美し祈りの中で主に語られ導かれたいと思います。
1.信仰を選び取り歩む
日本人は、イワシの頭も信心からと言われるように、信心を大切にする文化がありますが、その信じるお方が真の神でなければ意味がないのです。22節で「神を信じなさい」とイエスは単刀直入に弟子たちに言われています。弟子たちにということは私たちに語られているのと同じことなのです。また、今日の生活において食べることひとつにしても選択肢の多い時代で、人生の生き方までも自由な選択肢の中で選び取ることができるのです。あれこれ目移りしているうちに、救いの神を信じることがどこかで中途半端になってはいませんか。クリスチャンであっても迷ったり、躊躇したりすることもあるかもしれませんが、常に信仰を選び取って歩む者でありましょう。神に目を向けることを忘れずに歩みたいと思います。
2.ビジョンを描きながら祈る
23節に「山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります」と記されています。「動かざること山のごとし」と言われるように、山は動かないものの代表のようなものです。けれど、主は疑わず信じるなら、そんな山でも動くと言われているのですから、私たちにはありえないと思うことであっても成し遂げてくださるのです。であるならば、あなたが描いている夢や求めていることをただ夢のままビジョンのまま、終わらせないで、神との交わりの中で実際に祈ろうではありませんか。
3.祈りの成果は偉大
24節では「祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい」と主が語られるのです。それはなぜでしょうか。私たちの祈りを神が聞いてくださるからです。そして、神にできないことは何ひとつないからです。私たちの祈りがたとえどんなに小さいものであっても、祈りの成果は偉大であり、祈りから祝福の連鎖反応が始まるのです。祈ったときから、必ず神の御手は動くと期待しましょう。
この夏の終わり、神の恵みを受けそびれてはいけません。神を信じて歩み、描いて祈り、受け止めてくださる主に求めていきましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。