それを行う人たち
ルカの福音書6章46節~49節
[1]序
今回は、6章17節から読み進めてきた平野の説教の締めくくりの部分。平野の説教は、弟子たちの中から使徒たちを選出する記事(12~16節)の直後に位置しています。平野の説教で教えられていることは、弟子たち使徒たちにとって何よりも必要なこと。
[2]主イエスを信じるとは
(1)「わたしのもとに来て」
(2)「わたしのことばを聞き」
(3)「それを行う人」
[3]岩の上に土台を据えて
(1)パウロも信仰の歩み、信仰の生活を建築のたとえを用い、土台の大切さを強調。コロサイ2章7節、「キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかり感謝しなさい」。
(2)ある宗教改革者は、このように説き明かしています。
「自分自身を否定するほど深く掘らない者はすべて、人間精神の虚栄や不安定に従って、砂の上に立てているからである。」(カルヴァン)
(3)参照ヤコブ1章22節、「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません」。
[4]結び
(1)主イエスのことばの権威。応答として従順、服従。
(2)聖霊ご自身の導きとみことばにより、つねに改革される教会。
宮村武夫(みやむら・たけお)
1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。
主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。