【ジュネーブ=CJC】WCC(世界教会協議会)元総幹事のエミリオ・カストロ氏(85)が4月6日、ウルグアイのモンテビデオで死去した。
ウルグアイ福音メソジスト教会牧師としてカストロ氏は1973年、WCCの世界宣教伝道委員会(CWME)委員長に就任、その後約20年間にわたり世界教会運動に参画、1985年から92年までは総幹事を務めた。
ウルグアイが1970年代の軍事政権下にあった際、カストロ氏は対立する政治勢力の対話推進に主要な役割を果たし、民主派の広範な連合体『フレンテ・アンプリオ』創設に貢献した。80年代にはラテンアメリカ(中南米)での人権擁護に努めたことが評価され、チリ政府から勲章『オルデン・デ・ベルナルド・オヒギンス』を受章している。