第13回国家晩餐祈祷会が22日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された。全国から教派を超えて教職信徒ら約400人が集まり、日本の祝福を祈った。日本同盟基督教団総主事で東京基督教大学理事長の廣瀬薫氏は代表祈祷で、「もっと熱心に福音宣教に燃えなかったことを悔い改めます」と祈り、「悔い改めた教会から日本全体に福音が広がり、御言葉がくまなく宣べ伝えられますように」と力を込めた。
この祈祷会は、米国や韓国では大統領が演説するなど、朝餐祈祷会として広く認知され、米国ではすでに半世紀以上の歴史がある。日本では、ビジネス界への宣教を目的とする宣教団体「日本CBMC」が主催して、毎年この時期に開催している。
開会祈祷でカトリック大阪大司教の池長潤氏は、「わが国を見るときに、様々な弱点、課題を抱えたままでございます」と述べ、「カトリックの教会とプロテスタントの方々、聖公会の方々がさらに手を組み合って、私たちの宣教について、震災地の支えについてよい知恵と力を与えてくださいますように」と祝福を祈った。
前衆議院議員の柴橋正直氏は、前回の厳しい選挙戦を「私はあなたを去らせません」(創世記32・26)との御言葉をつかんで乗り切ったことを証しした。柴橋氏は、「神様が約束し、使命を与えてくださったことをしっかりと握り、絶対にその約束を離さないと神様に従っていくときに、神様は大きく道を開いてくださる」と語り、政界復帰に強い意欲を示した。
日本聖書協会総主事の渡部信氏は、列王記上17章1節を本文に「天の雨を待つ」と題して聖書のメッセージを伝えた。渡部氏は、「いま日本は、精神的にも信仰的にも御言葉の大飢饉のとき」と語り、「(主の約束の成就が)確実に日本の国に近づいていることを私たちは信じている。日本に真の平安と祝福が、主の福音を通して来たりますようにと祈らざるをえない」と強調した。
渡部氏は、「私たちを導くのは、すべての主権者である、生きておられるヤハウェの神」と語り、「私たちの捧げる祈りが真実なら、この真実こそが、日本の社会を、将来を変え、日本の歴史を変え、日本の教会の宣教がさらに発展することを確信する」と述べた。
続いて、小さないのちを守る会代表の辻岡健象氏、福島県いわき市・平福音キリスト教会牧師の森章氏、ミクニキカイ株式会社前社長の坂本旭氏、参議院議員のツルネン・マルテイ氏、廣瀬氏が代表してそれぞれ、▽日本の未来のために▽被災者の救いと地球の環境を守るために▽御心による経済と科学の発展のために▽世界の調和を創る政界および各界リーダーのために▽神に用いられる日本の土台づくりのために祈りを捧げ、最後は出席者全員で日本の祝福を祈った。