18日から22日にかけて、ベーカリーレストラン天恵ぶどうの木があおもり北彩館東京店(東京都千代田区)で自家製パン、菓子、クリスマスシュトーレンなどの販売を行っている。
初日の18日には、飯田橋駅西口を出た通りにある出店の中での賛美を歌いながらの販売に、通りを通りすがった一般人が次々と立ち寄っては購入していく姿が見られた。
青森県八戸市のベーカリーレストラン「天恵ぶどうの木」は1987年(昭和62年)12月7日に創立され、開店25周年を迎えた。店名はヨハネによる福音書15章「わたしはまことのぶどうの木」に由来している。
天恵ぶどうの木代表の蛇平(じゃたい)直美さんは、「一般の方が気軽に来て、本を読んだり、自然に憩う場所になりました。『教会に来て下さい』と言う前に、お店に来て、イエス様に触れる場所を提供したいということで始まりました」と述べている。
八戸市の「ぶどうの木」ではレストランの他、キリスト教に関する書籍も置いてあり、またゴスペルや讃美歌などが歌われることもある。一般の人が気軽に訪れ、教会に行きたいという興味が注がれる場所となっている。
実際に「ぶどうの木」を訪れ、教会に行きたいと思うようになった人が、店内でいろいろな話を聞く中で近くの教会を紹介され洗礼を受けるに至ったというケースも生じているという。
東日本大震災から1年9カ月が経とうとしている。蛇平さんは、「震災の後、ずっと孤独という方が多かった。家からどこにも出たくなかったという方が、店を開けてから、『やっと開店してくれた』という感じで入ってきてくれて、三浦綾子さんの本などを読まれたりしている。そういう教会の入り口みたいな感じにもなっている」と伝えている。
東京での出店は18日から22日の午前10時から午後5時まで開店している。なお隣接するあおもり北彩館ではその他青森県の特産品が販売されている。
「ぶどうの木」では通販も行われており、天然酵母パンを中心にした「おまかせセット(送料込3,000円)」「2012青森ハッピーセット(送料込3,000円、12月24日申し込み締め切り)」が販売されている。詳しくはホームページまで。