同バンドは音楽活動を締めくくるために、1999年にリリースしたアルバム「Act of Depression, through the Ø (Disambiguation)」に新曲「"Sunburnt」と「Unsound」を加え編集したものをリリースした。アルバムのタイトルは「Anthology 1999 - 2013」。
ボーカルのスペンサー・チェンバーレインは、「幕を閉じることは寂しいけど、こんなにはっきりとした答えを出したのは初めてだよ」と語り、「人生で最高の時間を過ごせて、皆が支えてくれたお蔭でここまで来られたんだ。随分悩んだよ。そして出した答えが僕たちにとって変わる時期なんじゃないかってことなんだ」と続けている。
アンダーオースは記憶に残るグループで、6大陸で行われたツアーでチケットを完売するなどファンを獲得する確固たる土台を築いてきた。さらに初期の人気やソーシャルネットワークの発達がファンとバンド間の橋渡しとなり、結果的にフェイスブックでは初めて100万回の「いいね!」ボタンが押され、マイスペースには7000万以上のコメントが付けられた。
米国フロリダ州タンパを拠点とした同バンドは、2000年代中頃の「They're Only Chasing Safety」や「Define the Great Line」など計7枚のアルバムをリリースしてきた。また多数の草分け的なビデオを制作、グラミー賞、ダヴ賞にもノミネートされ、合計売上枚数130万枚を記録した。
キーボードのクリス・ダッドリーは、「10年以上、つまり僕たちの人生の大部分を、世界を旅してエキサイティングな音楽を演奏し、予想以上に素晴らしい人と出会って過ごすことができた」と語っている。
さらに彼は、「僕たちにとってほろ苦い瞬間だったんだ。人気を博し、多くの友人たちに出会い、多くの場所を訪れ、そして想像以上のことを経験できた。僕たちはできる限り頂点を極めたかったんだ。だからこそ素晴らしい友人たちやファイナルツアーを一緒に周るミュージシャンたちと一緒に集合したいんだよ。ツアーごとに皆にサヨナラを言わせてもらって、長い年月を経て地位を築けたことを祝うんだ。僕たちは愛を抱き、どんな方法でも返しきれない感謝の念で一杯なんだ」と続けている。
ファイナルツアーは来年開催される。そこでアンダーオースはバンドの全ての歩みの中から人気曲を披露する。
チェンバーレインはバンドの声明文の中で、「このツアーは軽い気持ちなんかじゃなく、メンバー全員が全身全霊で曲を届けるよ」、「でも全ては終わらなければならない。皆を愛している、また会えることを祈っている」と語っている。
アルバム「Anthology 1999 - 2013」の収録曲は以下の通り。
1. Sunburnt
2. Unsound
3. In Division
4. Catch Myself Catching Myself
5. Paper Lung
6. Desperate Times, Desperate Measures
7. Too Bright To See, Too Loud To Hear
8. In Regards To Myself
9. You're Ever So Inviting
10. Writing On The Walls
11. A Boy Brushed Red Living In Black And White
12. Reinventing Your Exit
13. It's Dangerous Business Walking Out Your Front Door
14. I've Got Ten Friends And A Crowbar That Says You Ain't Gonna Do Jack
15. When The Sun Sleeps
16. Cries Of The Past
17. Heart Of Stone
アンダーオースとファイナルツアーに関する詳細は間もなく公開。