トゥヴェイト博士は、「(欧州プロテスタント諸教会は)過去一世紀にわたる欧州のエキュメニカル運動とそれに関わるフェローシップにおいて力強い取り組みを成してきました。そのことで欧州社会の現実に変革をもたらしました。そして多くの実りを欧州大陸以外の諸大陸にももたらしてきました。そしてこのような変革は再び生じ得るものであり、生じさせるべきです」と述べた。
現在も懸念が高まる欧州金融危機について、トゥヴェイト総幹事は欧州諸教会に対し、「教会の一致の観念にあって、和解を強調していかなければなりません。今日の欧州社会は、諸教会が和解の象徴を示してくれるのを呼び求めています」と述べた。
また今月行われたWCC中央委員会会議の内容から引用し、トゥヴェイト博士は欧州諸教会に対して「欧州大陸の上に公正な平和がまかり通るために欧州諸国の一致をさらに深め、社会・金融の危機を共に乗り越えていくために共に立ちあがり、提唱していかなければなりません」と呼びかけた。来年韓国釜山で行われるWCC第10回世界総会のテーマは『いのちの神よ、我らを正義と平和に導きたまえ』である。トゥヴェイト総幹事は同テーマに従って、欧州諸教会に対し、「キリストが人々と諸教会の両方を一致させ、和解させ、自由にしてくださった福音」を刷新していくことを呼び掛けた。