教会が教派を超えて震災復興を祈る「東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会」が11日、東京都内で開かれ、同会の呼び掛け人の一人でウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師の峯野龍弘氏が講演した。峯野氏は、震災に関連する自殺者や精神的に不安定な子どもたちの数が、震災から1年以上たってなお増加傾向にあることを指摘したうえで、「いかにして救いの道をお届けすることができるかという差し迫ったステージに直面している」と語り、切迫した心のケアの必要性を訴えた。
この祈祷会は、2009年の日本プロテスタント宣教150周年記念大会の実行委員らが呼び掛け、震災のあった3月11日を覚えて毎月11日に開いている。この日は、教派を超えて教職信徒ら36人が集まり、被災地復興のために具体的な祈祷課題を挙げて祈りをささげた。
峯野氏は、今回の震災について「人間の知恵や力、風俗習慣など一切の基盤が揺れ動き、崩された時だった」と語り、「神の言葉によらなければ真の生きがいを与えることができない。なんとしてもかの地の人々の中に主イエスの御救いをお届けしたい」と強調した。
次回の祈祷会は、6月11日午後7時から東京都新宿区百人町1-17-8の淀橋教会で開かれる。