今後わずか数年間で北アフリカの数万人のイスラム教徒がイエス・キリストを信じるようになり、すべてのモスクにキリストの栄光が伝えられるようになることは、これまでのイスラム教社会の伝統的見地から判断すると理解しがたいことのように思われるが、事実西アフリカのイスラム教徒らを伝道し、教会を建てた伝道者の報告から、そのようなビジョンが現実化しようとしていることが伺えている。26日、米クリスチャン・ポスト(CP)が報じた。
国際的なミニストリーであるシティチームインターナショナルディレクターのジェリー・トラウズデール氏の新著「奇跡的な運動の数々」では、北アフリカのイスラム教共同体の中に生じている驚くべき動きが記されている。アフリカの地でまさに神が働き、イスラム教徒らの心を変革している様子が同書から伺える。
同書からは、イスラム教共同体の中で、ある地域にあるすべてのモスクがキリストを受け入れるようになった事例、信仰を受け入れた何千人もの一般の男女が驚くべき結果を出していること、数万人ものイスラム教徒がキリスト者となり、他のイスラム共同体がキリストを受け入れるように、とりなしや断食の祈りを熱心に捧げていること、ひとつの教会もないイスラム教徒の団体からなる地域で、現在50もの教会が建てられていること、中にはこの2年間で数百の教会が建てられた事例も存在していること、さらには元イスラム教指導者やイスラム軍事組織指導者らがイスラム教地域のキリスト教指導者として改心し、その比率が20パーセント以上を占めることが書かれている。
著者のトラウズデール氏は、米CPに対し、「アフリカ伝道の7年間で、大きな変化が生じるようになっています。この数百年間ずっとイスラム教共同体の伝統の中に生きてきた人たちが、キリスト教を受け入れ劇的な変化が生じています。ちょうど使徒行伝に書かれてあることと同じような奇跡を、神様がアフリカの地でなしておられるとも言えるでしょう。イスラム教社会でイエスの弟子が急激に増えており、イスラム教の指導者たちさえもキリストを受け入れるようになっています。もはやこの時代にイスラム教徒がキリスト教を信じるようになることに疑いの余地はありません」と述べている。
トラウズデール氏はイスラム教徒の地で伝道する中、数回狙撃され、ひん死の重傷を負った経験も有している。同書でトラウズデール氏は自身の伝道経験から、アフリカのイスラム教社会で生じている奇跡的な現象を記す一方、イスラム教社会での伝道のポイントについて、以下の事柄を指摘している。
1.最初はゆっくりと近づくことが後の決心につながる
2.多くの収穫を得るために少数の人に焦点を当てる
3.個人だけでなく、家族、集団全体と関わる。
4.人々が聞く耳をもつときだけ御言葉の交わりをする。
5.聖書の話はキリストからではなく、創世記から始める。
6.伝道は御言葉に従い、そこから真理を見出すことであり、知識を身につけさせたり教えたりすることではないことに留意する。
7.人々を弟子として教えて後、信仰の決心に至らせるのであり、その逆ではない。
8.失われた人々を聖書の真実を見出し、それに従うように導く
9. 奇跡的な体験をするよりも長期的な御言葉を受け入れる信仰に導くようにする。
10.偉大な結果を生み出すには、最も困難な地に期待を置く。
同書では「多くのケースにおいてクリスチャンミニストリーは、決心者をたくさん出そうとして福音をより多くの大衆に伝えることに焦点が置かれがちであるという問題が見られる。より多くの『魚』をつかまえようとするために、あまりに広域に網を投げかけすぎるために、結果的に福音が大衆に深くは根付かずに終わってしまう事例が見られる」ことが指摘されている。トラウズデール氏は同書において「福音の力を薄めることなしに、福音伝道の伝統的な行い方を守ることによって、より強い信仰者が立てられていくようになります。イエス様は弟子を作りなさいと教えておられます(マタイ28・19~20)」と述べている。
トラウズデール氏は、イスラム教共同体にける確かな福音伝道の秘訣として「皮肉なことに、イエスの生に倣おうとするキリスト者は、イスラム教共同体から改心した人たちの中で、アメリカの諸教会信徒の信仰の成長度合いよりも急速度に成長していることが伺われます。まずはイエスの御心にしっかりと従おうとする少数の弟子たちを成長させることで、その後その地域において数万人もの大衆がイエスを信じることを加速させることにつながります」と指摘している。
※同書の紹介動画はこちら(英語)↓
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
次期ローマ教皇の有力候補4人
-
ローマ教皇フランシスコの死に相次いで哀悼のコメント キリスト教指導者7人の反応
-
教皇フランシスコの献花台や記帳所、東京カテドラル聖マリア大聖堂などに設置
-
2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」
-
人生をまるまる楽しもう! 菅野直基
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(4)神が人を引き寄せてくださる(後半) 三谷和司
-
シリア語の世界(22)辞書2・ヨハネ黙示録の賛美歌5―11章15節― 川口一彦
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(4)神が人を引き寄せてくださる(前半) 三谷和司
-
コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(2)太陽の下の世界 臼田宣弘
-
【イースターメッセージ】陰府(よみ)帰りの福音 金井望
-
2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」
-
教皇フランシスコの献花台や記帳所、東京カテドラル聖マリア大聖堂などに設置
-
ローマ教皇フランシスコ死去、88歳
-
【イースターメッセージ】陰府(よみ)帰りの福音 金井望
-
次期ローマ教皇の有力候補4人
-
ローマ教皇フランシスコの死に相次いで哀悼のコメント キリスト教指導者7人の反応
-
聖職者への唾吐き、教会施設への攻撃など イスラエルで反キリスト教事件が増加
-
映画「パッション」続編、今年8月にもイタリアで撮影開始へ
-
英国で「静かなリバイバル」 教会の礼拝出席率が増加、Z世代の男性で顕著
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(4)神が人を引き寄せてくださる(後半) 三谷和司
-
2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」
-
映画「パッション」続編、今年8月にもイタリアで撮影開始へ
-
救世軍、ブース記念病院を事業譲渡 7月から「タムス杉並病院」に
-
教皇フランシスコの献花台や記帳所、東京カテドラル聖マリア大聖堂などに設置
-
ローマ教皇フランシスコ死去、88歳
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
英国で「静かなリバイバル」 教会の礼拝出席率が増加、Z世代の男性で顕著
-
【イースターメッセージ】陰府(よみ)帰りの福音 金井望
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
聖職者への唾吐き、教会施設への攻撃など イスラエルで反キリスト教事件が増加