「水墨画は一色しかない。それは信仰。水と腕と精神力でにじみを出す。神のやわらかい愛を阜サする。神様の知恵だと思います」。今年8月まで本紙の連載小説「キャンドルの灯火」の挿し絵を描いていた、水墨画家の大石慶子(明蘭)さんが、11月4日から10日まで東京都中央区のGALLERY銀座で7回目になる個展をひらく。
大石さんは、約30年前、在日3世の夫と結婚し、韓国から大きな夢をもって来日した。18年前にクリスチャンになり、聖書と神を熱心に求めた。以来、早天祈祷会は旅行の時以外は欠かしたことがないという。
「神様を熱心に求め、服従したとき、神様はすばらしい賜物を与えてくださった。ほんとに神様はすばらしい」。大石さんの口からは感動が絶えない。
クリスチャンになったころ水墨画に出会った。始めてみると多くのところで評価され、活躍の場は日本だけではなく、世界に広がっている。最近で雪舟没後500年特別パリ展で幽美賞を獲得し、2004年からはワシントンDCにあるウェズレー神学校の招待作家として1、2年滞在することになっている。
「いろいろな苦労も聖書によって乗り越えられた。今は夢のゴールではなくてプロセスを歩んでいる。難しいこともある。でもそれを信仰で乗り越えていくことに神の栄光が現れる」「伝道というものは楽しくしたい。私は絵を通してね」。大石さんの神様への純粋で素直な信仰と作品は、周りの人々に喜びを分け与えている。
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