10月25日から27日にかけてケニアナイロビで開催された世界教会協議会(WCC)エキュメニカルウォーターネットワーク(EWN)のグローバルフォーラムに参加した米チャーチ・ワールド・サービスグローバルアドボカシーシニア助言役のデービッド・ウィーバー氏が、水資源問題解決のための見解についてケニアのジャーナリストフレドリック・ズウィリ氏のインタビューに応じた。
Q 米国その他各国で水資源・公衆衛生の領域でどのようなご活動に取り組んでおられますか?
ケニアのムウィンギ川水資源プロジェクトはチャーチ・ワールド・サービスが提携しているプロジェクトで、地域共同体に受け入れられて、水資源へのアクセスを管理でき
る道を模索するプロジェクトの典型とも言えます。今回のフォーラムでのムウィンギ川訪問でわかったことは、機動力と組織化、そして所有権が確立していることが重要であるということです。
事実、多くの支援者らが提携関係を組んでアフリカ、南米、アジアその他世界各国の水資源問題に取り組んでおり、地域共同体の機動化、組織化に取り組んでいます。水資源問題を解決するために地域共同体の基盤を無視するわけにはいきません。水資源の所有権にしても管理にしても、地域共同体を無視したプロジェクトは持続可能にはならないでしょう。
Q 水資源問題で鍵となる問題は何だと思われますか?
世界の発展途上国での開発問題は第二次世界大戦後に生じるようになってきました。 水資源問題を解決するための多くのプロジェクトが発足されましたが、多くは継続不可能なものとなってしまっています。水資源プロジェクトを継続可能とさせる最善の方法は共同体における水資源の所有権を明確にし、地域共同体自体が資源を管理できるようにさせていくことです。
水資源プロジェクトで地域共同体が経済的に維持することのできないプロジェクトを立ち上げても、その地域で継続可能なプロジェクトとはなりません。他にも世帯プロジェクトも行っています。EWNで強調されていることのひとつとして、国連人権委員会でも証言した通りですが、カンボジアの水資源問題で行われている世帯プロジェクトが挙げられます。カンボジアは水資源の枯渇で苦しんでいるわけではなく、豊富な水資源を有しているのですが、水質の面で問題を抱えています。農業・産業両方の活動による水資源の汚染が見られています。
そのため水質を改善するために各家庭に安価で取りつけられる病原体や寄生虫を取り除く水のろ過システムを提供しています。この各家庭ごとに提供したろ過システムが大きな成功を収めており、地域水資源問題を解決に導いています。
Q 貴団体はEWNに加盟することでどのような恩恵を得ていますか?
エキュメニカル・ウォーター・ネットワーク(EWN)では二つの分野に焦点を当てています。一つは機動力であり、もう一つは水資源・公衆衛生問題に関する人権のアドボカシー活動を行っていくことです。アドボカシー活動は特に水資源活動に実際に取り組んでいる人々の間で活発な活動がなされています。
ですから私たちのカンボジア水資源プロジェクトに携わっているスタッフの一部をアジアの地域会議に参加させています。会議に参加することによってアジアの他地域の水資源問題に取り組む人々と会い、水資源問題で実際に役立っている活動と役立っていない活動について情報を共有し合うことができます。持続可能な水資源利用のために有効な活動もあれば、有効ではない活動も存在しています。
水資源問題は他の多くの環境問題と同様に、社会問題や文化的要素も同時に考慮していかなければなりません。社会共同体が発展していく形で水資源が利用されていく必要があります。たとえばアフリカの農村では女性が家庭での水資源を確保する大きな責任を有しています。そのような社会にあっては、女性たちが近くの水資源供給地まで行って帰ってくるのに5時間も費やしています。
水資源開発問題で支援をする場合、そのような地域独特の社会的・文化的要素に敏感になることが、水資源問題の継続的な解決の道につながることになると思います。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了
-
いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ
-
韓国異端「新天地」の李萬熙総会長を逮捕、信者5万6千人を政党に強制入党させた疑い
-
Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二
-
「ヘブライズムが世界を救う」 ジーザス・ジューン・フェスティバル2026、東京・新宿で6月29日
-
日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」
-
旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却
-
日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授
-
ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち
-
神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司
-
国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明
-
救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了
-
Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二
-
旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却
-
聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司
-
神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司
-
いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ
-
両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように
-
トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える
-
「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え
-
国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明
-
米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗
-
着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番
-
「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也
-
神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司
-
救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了
-
戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳
-
聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳
-
「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

















