財団法人神戸学生青年センター(辻建理事長、飛田雄一館長)の活動の一つである六甲奨学基金の募金活動として毎年行われている「古本市」が、今月15日に過去最高の売り上げを記録して大成功に終わった。売り上げ総額は約320万円。昨年よりも約20万円の増収となった。古本市での売り上げは、留学生・就学生支援活動に役立てるために同基金に充てられる。
同センターは米国南長老教会、日本基督教団などの協力によって、1955年に「六甲キリスト教学生センター」として活動を開始。72年からは財団法人神戸学生青年センターとして、「キリスト教セミナー」「食料環境セミナー」「朝鮮史セミナー」などのセミナーを中心に、「平和・人権・環境・アジア」をキーワードとして様々な社会活動を行っている。
六甲奨学基金は、95年の阪神大震災で被災した留学生・就学生への支援活動を契機として始まったもの。アジアから来日し、兵庫県内の学校で学ぶ学生を対象に毎年基金から100万円の奨学金を支給している。今年で10回目となる古本市は、同基金を支えることを目的に毎年3月15日から5月15日までの2ヶ月間行われている。今年は約580人から古本が提供され、約180人がボランティアとして準備期間も含めて70日間にわたる古本市を支えた。
来年も古本市は予定されており、同センターは古本の提供と、古本市の運営を手伝うボランティアを募集している。古本の受付期間は来年3月1日から31日まで。古本市は例年通りの3月15日から5月15日まで開催される。古本市に関する問い合わせは、財団法人神戸学生青年センター(電話:078・851・2760、Eメール:[email protected])まで。