委員会では、総会で示される霊的な生活、総会のプログラムの方向性、総会で行われるビジネスおよび他団体との提携関係構築の必要性について話し合われた。同委員会に参加した各国キリスト教指導者や地域諸教会指導者らは、総会の開催予定地で早朝の祈祷を行ってから会議に臨んだ。
会議では韓国の住生活で適用されているマダン(中庭)の概念が同総会のコンテクストを形づけるものであることが示され、さらに総会の意味合いを象徴するものであることが指摘された。マダンは伝統的な韓国の居住地における「中庭」を意味し、家と家の異なる場所を結びつける場所のことであり、伝統的に議論や会合、お祝いや交流をするための場として用いられてきた。マダンは韓国の各家庭や共同体にとって交わりを行う中心的な場所として機能してきた。同総会準備員会は、今回このマダンの概念をより良く理解するために、釜山の伝統的な中庭の数々を視察した。
その結果、同準備委員会は、今度の総会を「マダン」の精神をもって、総会参加者を議論とお祝いを行う共通の場所へ招き入れるべく準備を行っていくことを決意した。同準備委員会はさらに、「いのちの神よ、我らを公正と平和へ導きたまえ」という祈りの形式をとった総会のテーマについても議論を行い、総会開催にあたっての霊的な準備や加盟諸教会の交わりのあり方について様々な方法が提起された。
同準備委員会の会合は来年7月に再度行われ、8月にWCC中央委員会による最終案が決定される予定である。
なお、世界福音同盟(WEA)が6年ごとに開催する世界総会はその翌年2014年10月27日から31日、韓国ソウルで開催される予定である。