会議の題目は「神学教育の質的保証のための挑戦―エキュメニカルおよび多元社会における洞察」で、参加者らはアフリカの神学校や全アフリカ教会カンファレンス(AACC)およびその他アフリカで神学教育を施すエキュメニカル団体が戦略的に動いていくことの重要性を指摘した。
まだ神学教育を同様の基準で評価するグローバルな機関というものが生じていない現状において、参加者らは全世界のキリスト教神学教育組織が神学教育において重要視する分野や神学教育の質について一定の共通の評価を与える機関を発展させる必要性があることを認識した。
会議では神学教育にはアカデミックな専門性が含まれる他、霊的育成、牧会能力の育成その他性別・人種・部族・階級・能力・宗教などによる差別や迫害があることへの現状理解が含まれなければならず、そのような教育内容を神学教育の質的スタンダードとして宗派を超えてキリスト教神学教育において共通に理解していかなければならないことが提示された。
同会議において、すべてのキリスト教諸宗派のバックグラウンドをもつ神学校においてこれらの分野が神学教育の質を評価する共通の事項として認識していくべきものであることで同意に至った。
同会議は世界教会協議会(WCC)のエキュメニカル神学教育プログラムによって後援を受け開催された。2013年のWCC総会では同会議参加者らによるさらなる取り組みが行われる予定である。