11日から博多港に寄港している世界最古の現役客船「ドゥロス号」は、初日に2千人、2日目には4千400人の観覧者が訪れ、15分ごとに行う船内ツアーには2時間半待ちの列が出来るなど、地元住民をはじめとする多くの人々の関心を集めている。
その中でももっとも注目を集めているのが、50万冊もの書籍が並ぶ「船上書店」だ。噂を聞きつけて一目見ようと訪れた観覧者たちが、店の前で多いときには5百人もの列を作った。
近隣の小学校からは、社会の授業の一環として生徒50人ずつが見学に訪れ、350人のボランティアが各国の文化、言語、習慣を超えて一つとなって奉仕している「ドゥロス号」の姿から、偏りのない世界平和のあり方を学んでいる。
18日夜に開催される「インターナショナル・ナイト」では、参加者たちに国境を越えた交流を持ってほしいと、ジャーマンダンス、スコティッシュダンスなどの民族ダンスでの交わりやゴスペルソングのコンサートなどを計画している。
「ドゥロス号」は、22日まで博多港に寄港し、24日には石川県の金沢港に到着する。