プロテスタント、カトリック、聖公会、東方正教会から170以上の団体・組織が参加する会議「Together for Europe 2007」が10日、独シュトゥットガルドで始まった。3日間にわたるこの会議は、エキュメニカルな立場としては欧州で最も大規模な集会の一つとなる。
世界教会協議会(WCC)のサムエル・コビア総幹事とアルバニア自立正教会のアナスタシオス大主教が主宰するこの会議には、全日程を通して1万2千人の参加が見込まれている。欧州の教会代表者、政治家も多数参加する予定。
会議の冒頭でコビア総幹事は、「大きな喜びだ」とあいさつ。各代表に向けたメッセージでは、一致と愛の精神によって、多様な立場に立つ参加者がこれまで積み上げてきた様々な経験が、多くのクリスチャンの成長のために用いられるという喜びと希望を伝えた。
さらに、コビア総幹事は、欧州はいまその境界を再定義し、「気候変動や水不足、生物多様性などの問題に取り組むために起き上がろうとしている」と伝え、この集まりが「新しいヨーロッパ」を成すきっかけとなるのでは、との見方を示した。
開催は、今回で2回目。第1回目は04年5月、同じく独ストゥットガルドで行われた。最終日12日の会議の模様は会場から生放送される。スイス・ジュネーブにあるエキュメニカルセンターでは、その映像が巨大スクリーンに映し出される予定だ。