キリスト教の精神に基づいた心理療法を行う「マザーズ・カウンセリング・センター」(山中正雄運営委員長、以下MCC)が11日、「子育て」をテーマにセミナーを開催した。
この日の講師はホーリネス東京中央教会の錦織寛牧師。会場のお茶の水クリスチャンセンターOCCビル(東京都千代田区)には、保護者や子育てに関心をもつ学生など約20人が集まった。セミナー後はグループカウンセリングが行われた。
セミナーの中で錦織師は「良い子育てには、自分の考えを一方的に子供に押し付けるのではなく、まずは親が子どものニーズを知ることが重要」「親が子どもに寄り添ってありのままを受け入れることから愛が育っていく」と話した。
午後からは、セミナーに引き続いてグループカウンセリング「傾聴の会」が行われた。参加者は子どもの心の声を聴くための実践練習を行い、個人的な悩みやMCCの個人カウンセリングでの体験談などを傾聴しあった。
MCCは1969年、当時非行化が著しかった若者とその両親の伝道を目的に、故山口千代乃女史が創設。その後、家庭裁判所で非行青年らを扱っていた故伊藤重平さんが、子育てに悩み苦しむ母子を対象にカウンセリングセミナーを始めた。聖書の「ゆるす愛」に基づいた伊藤さんの教えは、今もMCCの基本姿勢として受け継がれている。
MCCは、個人カウンセリングを常時受け付けている。MCCへの問合せは電話(03−3291−9035)まで。受付時間は月曜〜金曜:午前10:30〜16:00。場所はお茶の水クリスチャンセンターOCCビル(東京千代田区神田駿河台2−1)505号室。