同志社大学は、今春に発表していた中国で行う初の現地人一般入学試験を、今月30日に北京の中国人民大学で行うことを決定した。
中国人民大学は、社会科学や人文科学の分野で中国での教育研究と教育の中心となる中国トップレベル大学のひとつ。今回その中国人民大学の協力を得ることで、同志社大学では、確かな学生を選別し、東アジアを担う人材を育成したいという。
今回の入学試験の実施は、国内での少子化などを背景に、中国から優秀な学生を獲得するため。近年、中国に事務所を設けたり、交換留学制度を作る大学が増えているが、日本の大学が中国で一般入試を実施するのは今回が初めてという。
募集されるのは留学生別科のみで募集人員は20−30人程度。試験は日本語で行われ、面接と筆記試験、書類審査が実施される。
当初は昨年学術交流協定を締結した山東省青島市の中国海洋大など、青島、上海、北京の3ヵ所での開催を予定していたが、優秀な学生を多く獲得するため、開催地を首都北京に絞った。来年度以降は、地方都市にも拡大していく予定という。