日本キリスト教会神学校礼拝堂(埼玉・川越市)で11日、「カルヴァン・改革派神学研究所」主催の同研究所開所式が開催された。新所長に就任した南純氏が「当研究所はカルヴァン研究所の活動を引継ぎながら、それをさらにカルヴァンと改革派神学の研究拠点して発展させることを願っている」と挨拶。式後、前カルヴァン研究所所長の渡辺信夫氏が「カルヴァン研究、昨日・今日・明日」をテーマに特別講演を行った。
南氏は房総君津教会(日本キリスト教会、千葉・君津市)の現牧師で、日本キリスト教会神学校の主任講師(歴史神学)、校長を歴任した。
カルヴァン・改革派神学研究所は、カルヴァンと改革派神学の研究を通して福音宣教と教会形成に仕えることを目的として日本キリスト教会神学校内に設置された最初の研究施設。1973年に設立されたカルヴァン研究所は前所長の渡辺氏が牧会する東京告白教会(日本キリスト教会、東京都・世田谷区)内に開設されていたが、カルヴァン以外にも幅広い宗教改革を研究するために名称を変更し移転した。
カルヴァン研究所の渡辺前所長から関連図書約1万冊の寄贈を受けており、研究所規定が制定された1998年から研究所開設に至るまで、図書の移管と登録作業、ドイツ改革派教会の中心的研究施設ヨハネス・アラスコ図書館(JALB、独・エムデン)との提携を進めていた。