ローマ教皇ベネディクト16世は、13日に行われる第5回ラテンアメリカ・カリブ司教協議会総会に出席するため、9日から14日までの6日間、ブラジルを訪問する。教皇は先月16日に80歳の誕生日を迎え、高齢での訪問となる。
教皇のイタリア国外への訪問は今回で6回目。また、大西洋を渡っての訪問は今回が初めてとなる。イタリア時間の9日午前にローマを出発し、現時時間の夕方にサンパウロに到着する予定。10日午前には、ルラ・ブラジル大統領との会談が予定されている。
バチカン放送局によれば、教皇は11日にはサンパウロ市内でミサを捧げ、福者フレイ・ガルヴァンの列聖式を行う。その後、ブラジルの聖地と呼ばれるサンパウロ州のアパレシーダに向かい、12日夕方にはアパレシーダの巡礼聖堂でブラジルの司祭、修道者、助祭らと共にロザリオの祈りの集いを持つ。13日には、司教協議会総会に出席し、同日夜にサンパウロに戻り、ローマへの帰途に着く。イタリア時間の14日正午過ぎにローマに到着する予定。
「教皇庁年鑑2005年版」によれば、03年の世界全体でのカトリック人口は10億800万人とされており、南北アメリカ大陸はその半数にあたる49.8%を占める。ブラジルでは、1億8千万人以上いる人口のうち約80%がカトリック信徒とされており、教皇の訪問に注目が集まっている。