聖書協会世界連盟(United Bible Societies、UBS)は、1946年に英国ヘイワードヒースで設立が決定されてから9日で61年目を迎えた。同連盟の設立後、5月9日は聖書協会世界連盟祈祷日(UBS DAY)として記念され、設立の目的を振り返り、戦禍や貧困による苦しみの中で未だに聖書が行き届いていない国や地域のために祈る日となっている。
同連盟は、第二次世界大戦終結翌年の1946年5月9日に13の聖書協会によって開かれた聖書協会世界大会で設立が決定。大戦後、欧州やアジアを中心に、戦火による荒廃がひどかった日本・ドイツなどの敗戦国の復興を願い、聖書を送る働きを世界レベルで推進することを目的として始まった。
この協力により、日本には700万冊の新約聖書が送られ、戦後復興の大きな助けとなった。同連盟には現在、145の聖書協会が加盟し、「すべての人にみことばを」を目標としながら、200以上の国や地域で聖書普及の働きを行っている。
また、日本聖書協会では祈祷日を受けて、「UBS DAY献金」への協力を求めている。集められた献金は、同協会が行っている、エジプトへのアラビア語聖書の支援を中心とした「聖書支援」や、世界の諸途上国で行っている様々なプログラムのための「プログラム支援」にあてられる。募金に関する問い合わせは、財団法人日本聖書協会・募金部(電話:03・3567・1980)まで。