イラクの武装勢力が邦人拘束声明を出した事件で、政府は10日、イラクのほか隣国のヨルダンや米国など各国政府、イスラム聖職者協会などに情報提供や捜索への協力を要請した。また邦人を雇用していた英国系民間警備会社の担当者からバグダッドで事情を聴取した。報道各社が11日報じた。
イラク移行政府のジャビル内相は、バグダッドの日本大使館を通じて行われた日本からの協力要請に対し「全力を挙げて協力したい」と約束した。町村信孝外相は10日夜、記者団に「(犯人側に)接触する努力はしているが、通常の接触を図って会える人たちなのかどうか」と述べ、武装勢力との接触が困難だとの認識を示した。