沖縄キリスト教学院大学(沖縄県中頭郡西原町)の学内NGO団体「ONELOVE」など県内のNGOやショップ6団体が共同で、開発途上国の商品を適正な価格で買うフェアトレードへの理解を呼びかける「フェアトレード月間in 沖縄」を、世界的にフェアトレード月間となる5月に合わせて行う。
5月19日には同大で、美しい自然としてしられる一方、経済のグローバル化の影響などにより地元産業が衰退しているジャマイカの真実の姿を映し出した映画「ジャマイカ楽園の真実」(約90分)の無料上映会が2回行われる。上映の後には「フェアトレード月間in沖縄」の参加団体「えころん」や「がじゅまるガーデン」、「風の里」、「ONE LOVE」とフェアトレードなどについて語り合うトークセッションの時間もある。
また同日には、学生約20人が「隣人愛の精神」や「奉仕の精神」の自然な表現を目指し活動する団体「ONELOVE」が、昨年9月と今年3月にフィリピン・マニラのトンド地区を訪れた際にスラム街の人たちに製作を依頼したバナナの繊維でできた携帯電話用ストラップを60個の数量限定で販売する。売り上げは、学校に行けない同地区の貧困層の子どもたちの学費支援に充てられる。トンド地区での活動写真の展示なども行われる。
国際フェアトレード連盟(IFTA)は毎年5月をフェアトレード月間と定め、世界約70カ国300の加盟団体がフェアトレードをアピールする。特に5月の第2土曜日は「フェアトレードデー」として各地で様々なイベントやキャンペーンが予定されている。
国内では、「世界フェアトレード・デー2007」(12日、東京)や「2007世界フェアトレードディinいわて」(同日、岩手)、「世界フェアトレードデー〜あなたのお買物がこの子を救う〜」(12〜13日、鹿児島)などが開催される。今年のテーマは「Kids Need Fair Trade〜未来をつくるフェアトレード」で、各地で写真コンテストが催される予定だ。
「フェアトレード月間in沖縄」に関する詳細は、沖縄NGO活動推進協議会(098・892・4758)まで。「フェアトレードデー」に関する国内外のイベント情報などは、「世界フェアトレード・デー2007公式サイト」(http://www.wftday.org/japanese/)まで。