オーストラリアで日本人伝道をしているサム・マクギオン牧師(メルボルン日本語キリスト教会)を迎え、メルボルン・オセアニア通信が14日、関係者らを交えた親睦会と報告会を、お茶の水クリスチャンセンターで開いた。参加者の中には、「メルボルン事件」の当事者で、服役を終えて3年前に帰国した勝野正治さん(56)と浅見喜一郎さん(70)の姿もあった。
「メルボルン事件」は、92年6月、当時メルボルンを訪問していた日本人観光客5人が麻薬密輸の疑いで懲役15年から20年の重い実刑判決を受け、当時大きな反響を呼んだ事件。
同教会は獄中で無罪を主張していた彼らを現地で支援してきた。事件から2か月後、当時の主任牧師スティーブ・ヤング師(現バース日本語キリスト教会牧師)が獄中の5人を訪問し、それ以降、定期的に訪問を続けた。その働きを通して、やがてクリスチャンを中心とした世界的な支援の輪が広がっていった。
今回来日したサム師は同教会3代目。現在も服役中の勝野良男さん(47)についての話も交えながら、現在同教会が行っている日本人伝道の働き、同教会に導かれるまでの自身の証について語った。
主催スタッフの菅野和憲さん(58)は「日本でどのような方がオーストラリアでの日本人伝道に関心を持っているのかをサム師に知っていただく、良い機会になった」と話した。
メルボルン・オセアニア通信は、オセアニアでの日本人伝道の働きを日本の人々に知ってもらいたいとの願いから、日本にいるスタッフが始めた。現在、「メルボルン・オセアニア通信」をメールでも隔月配信し、オセアニアの「現在」を日本の教会に紹介している。
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