英国聖書協会が最近、聖書の創世記からヨハネの黙示録まで、旧・新約聖書すべてを携帯電話でダウンロードし、閲覧できるサービス「VirtualBible」(有料)を開始した。
聖書協会開発部のマイケル・ファンドゥナー氏は、「携帯電話は緊急ニュースやサッカーの試合結果など最新情報を手に入れるのに優れているが、我々はこれと同じ技術を(御言葉の)黙想のために利用する機会を人々に提供するのだ」と話し、「満員電車の中でたった2分間聖書を読むだけでも、忙しい1日の中で本当に役に立つ」と新サービスをアピールする。
皮表紙の聖書を持ち歩けば、学者のような印象を与えて周囲に距離感を与えてしまうが、「ソニー・エクリソン(の携帯電話)で詩篇を読んでいるなら圧迫感はないでしょう」とファンドゥナー氏はアピールする。
現在サービスは、英語、ポルトガル語、スペイン語の3ヶ国語で利用可能で、英語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語、南アフリカの公用語の1つとなっているアフリカーンス語の5ヶ国語の電子聖書がダウンロード可能。聖書協会によれば、今年中に欧州の12言語、アフリカの5言語、アジアの7言語の電子聖書を提供することを目指している。
「このサービスの開始で、聖書は棚の上でほこりをかぶった存在ではなく、着メロやMP3のように生活、文化の一部となるはずだ」とファンドゥナー氏は携帯電話での聖書閲覧サービス開始に期待を寄せている。また、「VirtualBibleの需要は、携帯電話の様々なサービスを通話機能と同じくらい利用している若者からが多いであろう」と予想している。
「VirtualBible」の利用は、http://wapbibles.com から。