21日に米テネシー州ナッシュビルで始まった世界最大のゴスペル音楽団体GMA(Gospel Music Association)によるゴスペル音楽界最大のイベント「GMAミュージックウィーク」は主日を迎えた22日、最高潮の盛り上がりを見せた。当日は、数々の名のあるクリスチャンアーティストたちが展示ブースや賛美イベントを催し、会場に集まった数千人の観衆らを熱く沸かせた。
午前中の主日礼拝には500人以上の観衆が集まったほか、夜には伝統あるライマン公会堂(Ryman Auditorium)にて恒例の賛美礼拝が開催された。同賛美礼拝を引導したのは、爆発的・情熱的かつ近代的な賛美スタイルで世界的に有名なオーストラリア・シドニーのヒルソング教会を拠点とする賛美グループ「ヒルソング・ユナイテッド(Hillsong United)」。司会はマイケル・W・スミス。そのほかに、イエス・キリストの受難を描いた映画「パッション」に出演したジム・カヴィーゼルもスペシャルゲストとして登場した。
また、アメリカの元アイドル歌手マンディーサや、伝説的なクリスチャンアーティストのマーク・シュルツらによる展示ブースも大好評だった。そのほかにも、数々のアーティストらが展示ブースを催し、会場を盛りあげた。
今週水曜日まで開催されるGMAミュージックウィークでは、数々のセミナーやワークショップ、展示ブース等がジャンル別に設置され、団体の紹介、活動内容の発表などが行われる。米国内外から毎年3000人以上が参加しており、ゴスペル界のトップアーティストや関連企業も多数参加するゴスペル音楽界最大のイベントだ。
今回GMAは、ブラックゴスペル界や現代音楽(urban music)界と提携関係のあるアーティストや業界人を対象としたプログラムを、同イベントに多数取り入れているという。その理由についてGMAの最高経営責任者(CEO)兼社長を務めるジョン・W・スティル氏は、「私はGMAミュージックウィークに、ビルボード(米国の週刊音楽業界誌)のクリスチャンアーティストランキングやゴスペルアルバムランキングにランクインしている多種多様なアーティストたちが参加することを望んでいます。ですからブラックゴスペル界や現代音楽界の業界人たちはGMAにとって大切なお客様なのです」と語った。
GMAミュージックウィークは、25日にゴスペル音楽業界最大の名誉である「ドーヴ賞」の授賞式をもって終了する予定。最終日の授賞式は、ブライアン・リッテレル、ナタリ・グラント、ドニー・マクラーキンなど伝説的なゴスペルアーティストらを迎えて壮大に行われる計画だ。