韓国基督教総連合会(CCK)は18日、32名の命が奪われた米バージニア工科大学銃撃事件に対し声明を発表し、「犠牲者とその遺族に対し韓国教会は深い哀悼の意を表明する」と述べ、「神の慰めが犠牲者の家族にあることを願う」と伝えた。
韓基総は今回の事件に対して、「チョ・スンヒ容疑者の性格的な欠陥と閉鎖的人間関係が極端な犯行に至った原因の一つとして示唆されている。これが事実であれば、子どもの教育において人間性の涵養(かんよう)よりも能力主義が優先しているのであって、社会で蔓延している間違えた教育と価値観に対して、その根本的な再評価と、認識の変化が求められる」と述べた。
また、米国の合法的な銃所有に対しても、「今回の事件は、誰もがその気になれば人に向って銃を撃つことができるように合法的に銃所有が保障されている米国憲法に根本的な原因を求めるべきだ」と述べた。
同時に韓基総は今回の事件による米韓両国の友好関係について、「米韓自由貿易協定などによって築き上げられてきた米韓両国の友好関係と、両国民同士の関係が悪い影響を受けないことを願う」と述べ、「米韓両国の政府は米国に在住する韓国人が人種差別的な被害を受けることがないよう最善をつくすように」と要請した。
韓基総は19日から25日までの一週間を「韓国教会追悼週間」とし、全国の教会に銃撃事件の犠牲者とその家族のために祈ることを求めている。追悼週間の最後の日25日には、「犠牲者の治癒のための祈祷会」を行う。