「『男はつらいよ』のクリスチャンバージョンです」「映画を媒体として伝道できれば」――映画『ふうけもん』のプロデューサーをつとめる金珍姫(キム・テレサ)さんが18日、お茶の水クリスチャンセンターで行われたインターナショナルVIPクラブの集会で講演し、ドキュメンタリー映像を見せながら同映画をアピールした。
集会には、「ふうけもん」のモデルとなった元祖便利屋の右近勝吉さんと、プロデューサーのキムさんが出席。東京、軽井沢、福岡、佐賀で8ヶ月間にわたって撮影された10分間のドキュメンタリー映像が紹介された。
賛美歌を歌いながら始まったアットホームな雰囲気の中、キムさんは、02年にゼロから始まった映画『ふうけもん』について、そのスケールの大きさを強調した。
「ふうけもん」とは、佐賀の方言で「バカ者」や「愚か者」のことを愛着を込めて呼ぶ言葉。映画『ふうけもん』は、便利屋・右近勝吉さんの数奇な半生を描いた自伝『人のために人となる人』(サンマーク出版)を映画化したもの。右近さんは少年時代、ヤクザにあこがれて組のチンピラになるが、宣教師の「オンリー・ビリーブ」という言葉に出会い、「人のために生きていこう」と決意。元祖便利屋としての人生が始まった。映画は、教訓的でも説教がましくでもなく、人間豊かな笑いと涙ありの右近さんの人生を描いている。
キムさんは、映画の中に発起人の中から約100人くらいのクリスチャンを出演させたいという。映画を通してクリスチャン1人ひとりの賜物がみがかれ、みなの協力のもとで一つの作品を作り上げたいと語った。
現在4人のメインキャストが内定しており、6月には7人のメインキャスト全員が正式に発表される予定だ。芸能人を含めた豪華キャストが期待されている。来年5月から本格的な撮影を始め、来年12月末の公開を目指している。
後援会事務局では現在、映画制作のために発起人(5万円以上の寄付金)を募集しており、すでに日本、韓国を中心とした著名人らが多数賛同し、映画製作を応援している。国内では、衆議院議員の土肥隆一氏、日本国際ギデオン協会自立委員長の鈴木留蔵氏、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会の峯野龍弘牧師、聖書キリスト教会の尾山令仁牧師などが参加。昨年10月からは全国を巡回してドキュメンタリー映像を公開しながら、映画制作費のための席上献金を求める運動を行なっている。
日本国際ギデオン協会の鈴木氏は、「日本は人口の1%がクリスチャンだと言われています。あとの99%の人々が滅びの道に迷っているとき、この映画がその人たちの救いのために、また韓国に於いても、民族総福音化のために用いられるように祈ります」と、映画『ふうけもん』が日本の福音化に大きく貢献することに期待を寄せている。
映画『ふうけもん』に関する詳細は、映画ふうけもん後援会事務局(電話:03・5785・4600、ファックス:03・5785・4602)、またはウェブサイト(http://www.fukemon.org/)まで。