レバノンのキリスト教勢力の代表格、ジュマイエル産業相の暗殺について、ブッシュ米大統領は21日、「自由に反対する勢力が凶暴な顔を見せた」と述べ、暗殺に関与した勢力を厳しく非難した。国内メディアが相次いで報じた。
報道によると、大統領は滞在中のホノルルで演説し、暗殺事件について、レバノンに混乱と暴力をもたらすシリアやイランの企みがあると指摘。事件を首謀した勢力についての具体的な考えは示さなかった。民主主義を守るレバノンのシニオラ政権の努力を支持すると述べた。
レバノンのラフード大統領、国連安保理、ロシア、イタリア、EU議長国のフィンランド、シリアなども同日、政治的暗殺やテロ手段を通じて情勢の安定を破壊する企みを非難している。