豪州シドニー近郊の町オーバーンにあるキリスト教教会で14日早朝、火災が発生した。AFP通信によると、12日から続発している白人とアラブ系の人種間衝突との関連を警察が調べている。
火災が起きたのは、同町のイスラム系施設のそばにある教会の礼拝堂。同通信によれば、直前に付近で4人の男の姿が目撃された。火災は2時間後に鎮火したが、礼拝堂と牧師館は全焼した。
この地区では、13日午後にカトリック系の小学校で行われたクリスマス集会中、駐車中の父兄の車数台に向けて中東系の男たちが発砲、近くにいた親子らに罵声を浴びせて、催しが中断される事件があったばかり。
人種間衝突は、12日にシドニーのクロヌラ・ビーチに集結した5000人以上の若者が中東系の若者を襲撃したのが発端。不穏な地区に警察数百人が出動して警戒に当たっている。
シドニー一帯は14日夜には平穏を取り戻しているが、警察当局は同日、今週末にも暴動が起きる可能性があるとして、厳戒態勢を続けると発表した。