著書『The Purpose Driven Life(邦題:人生を導く5つの目的)』で著名なリック・ウォレン牧師(51、米サドルバック・チャーチ、南部バプテスト連盟)が16日、霊的枯渇や貧困問題など世界5大問題に取り組むキリスト教運動「グローバル・ピース・プラン」を発足、本部を置くアフリカ・ルワンダの首都キガリで創立記念大会を開いた。
米紙クリスチャンポストによれば、ウォレン牧師は今年4月のサドルバック教会25周年記念集会で同運動の計画を発表した。グローバル・ピースが取り組むのは、霊的盲目、指導者の不足、貧困、疾病、無関心――という人類の根幹にかかわる問題だ。
3年間でキリスト教徒10億人の参加を目標とする。約1万人が参加した創立記念大会で、ウォレン牧師は「世界各国がこれらの問題を乗り越えようと尽力する一方で、キリスト教教会はこれらを傍観してきた」と話した。
地元の通信社ニュータイムズによれば、ウォレン牧師は今後、各国の教会、企業、政府に提携を呼び掛ける。現在最も支援を必要としているルワンダから開始し、全世界に拡大させるという。
ポール・カガメ・ルワンダ大統領は昨年、「ルワンダの教会と社会を目的主導型に再建してほしい」とウォレン牧師に要請していた。大統領は創立大会で挨拶し、グローバル・ピースの本拠地としてルワンダが選ばれたことに感謝の意を示した。1994年のルワンダ虐殺について、80万の尊い生命が奪われたのは同国に霊的な指導者が不在だったため、と責任を認めた。