26日発売の日本基督教団の機関誌「教団新報」最新号(12月16日付)で、同教団総会議長の山北宣久牧師は「祈りと期待に応えて」と題して所信を述べ、「キリスト教会の一致を目指した方向に弾みをつけたい」としたうえで、福音派教会との伝道協力を促進する意向を表明した。
山北師は、日本宗教連盟を通じた他宗教との連絡、キリスト教主義学校やキリスト教社会事業同盟との連帯も進める一方で、教団を豊かにするためには福音派を中心としたキリスト教諸派との対話・協力が重要であると指摘した。
山北師によると、今月上旬に行われた日本基督教団第35総会期第1回常議員会で同師は、?信徒の減少、?霊性の貧困、?時代の風潮や問題に立ち向かう気力の減退――に見られる教勢の低下に危機感をにじませ、伝道が差し迫って必要とされていることを訴えた。また、聖礼典の正しい執行による教会の一致を目指す決意を表明した。
山北師は10月の総会について「様々な評価がなされているが、これからの歩みにおいてそれらが定まる」と認識しており、福音伝道の働きを通じて教団の直面する諸課題を鮮明にさせる意向だ。