県重宝に指定され、東北最古の教会として知られる日本基督教団弘前教会(弘前市元寺町、竹内郁夫牧師)で24日、市民と教会員が一緒に聖夜を祝う燭火賛美礼拝が開かれた。約130人が出席した。
礼拝では、弘前学院大ハンドベルクワイアのハンドベルの演奏や弘前バッハ合唱団らによる聖歌の合唱が行われた。
竹内牧師は、ヨハネの手紙第一4章9節を引用して『最初のプレゼント』という題でメッセージを取り次いだ。竹内牧師は「神はひとり子を世にお遣わしになり、ここに神の愛が私たちに照らされた。救い主を与えられたことが、私たちにとっての最初のクリスマス・プレゼントである」と語った。
竹内牧師は、キリストが誕生した夜に輝いて東方の博士や羊飼いたちをキリストのところに導いたとされる「ベツレヘムの星」についても紹介した。竹内牧師によると、この星は794年に1度起こる天体の現象で、極めてまれな大イベント。東方の天文学者は土星と木星がうお座で重なったときの輝きを見て、ベツレヘムに導かれ、イエス・キリストと出会った。博士たちのささげものである黄金、乳香、没薬が世界で第二番目のプレゼントとなり、それ以来、世界中の人々がクリスマスにプレゼントを交換するようになった。
弘前教会は1875年に創立され、東北のプロテスタント教会としては最古。礼拝堂はフランス・パリのノートルダム大聖堂をモデルに設計されたとされており、明治の洋風建築として、1993年に県重宝に指定されている。