来週月曜日の敬老の日に先駆けて、多年にわたり教会と共に歩んできた信仰の先輩方を敬愛し、その長寿を祝おうと、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(峯野龍弘牧師、東京・新宿区)で「愛の敬老記念礼拝」が行われ、他の若い信徒らと共に、70歳以上のお年寄りおよそ70人が、その高齢を感じさせない元気な姿で教会に集った。
礼拝では、同教会主管牧師の峯野龍弘師が「キリスト者と若さの秘訣」(ヨシュア14:6〜15)と題して説教した。
イスラエルの民をエジプトから導き出した主の僕モーセは、イスラエルの長である人々12人を、神がその民に与えると約束したカナンの地へ偵察に遣わした。その中の10人は、神がその民に与えると約束したにもかかわらず、カナンの住民が強いのを見て怖気づき、民の前でカナンの地に入ることの困難を強調した。しかし、ヨシュアとカレブは神の約束を堅く信じ、民にカナンの素晴らしさをそのまま伝え、神の御旨に従いとおした。
それから45年が過ぎた本文の箇所で、カレブはすでに85歳の高齢であったが、「今なお健やかです。モーセの使いをしたあのころも今も変わりなく、戦争でも、日常の務めでもする力があります」と自分について語った。
反対に、主に従いとおさずに、自分の考えで行動した10人は、約束の地を見ることなく死んでいった。
峯野師は、「主に従いとおす」ことが若く力強い、神の力がその人に満ち溢れる秘訣だと説いた。時代を超えても決して変わることがない神の御心を捕らえる人は揺るがない確信を持つ。自分の狭い考えにとらわれず、神の御旨一つにかけていく人生に、不安や恐れはなく、そこにはいつも神から与えられる力があふれ出る。
淀橋教会は、教会員の26%(約4分の1)を70歳以上の高齢者が占める。90歳以上の信徒らも、主日には、早朝から元気な姿で礼拝に参加している。「生きているもよし、地上での生を終え、いよいよ天に召されるときは『ハレルヤ!』、地上での使命を終えて、天に迎えられる」との思いで日々信仰に励む彼らの生活には、いつも喜びがあふれている。
最後に峯野師は、「神に従う人はなつめやしのように茂り、レバノン杉のようにそびえます。主の家に植えられ、わたしたちの神の庭に茂ります。白髪になってもなお実を結び、命に溢れ、いきいきとし、述べ伝えるでしょう、わたしの岩と頼む主は正しい方、御もとには不正がない、と。」(詩篇92:13〜16)を拝読し、たとえ高齢であっても「主に従いとおす」ことで、良質なレバノン杉のように、若さによって象徴される神の力を得、日々勝利を勝ち取る信仰生活を送るようにと信徒らを励ました。
礼拝では、参加した70歳以上のお年寄りおよそ70人がいっせいに会堂の前に出て、「若さ」あふれる元気な姿を会衆に見せた。