長崎県は世界文化遺産登録を目指して28日、文化庁に国宝の大浦天主堂(長崎市)などの教会群や史跡を「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として推薦した。
1597年に宣教師、信徒ら26人が処刑された日本26聖人殉教地(同市)や、フランス人神父の指導で建築された黒島天主堂(同県佐世保市)も含まれている。
大浦天主堂は、1864年にフランス人司祭ベルナール・プティジャンと横浜から来たフューレ神父が基本設計を行い、天草出身の棟梁小山秀之進(秀)が建設したもの。
同県教育委員会関係者は「日本におけるキリスト教が、弾圧の歴史を乗り越えて劇的な復活をとげた舞台であり、世界遺産にふさわしいと思う」と語った。