北朝鮮による横田めぐみさん拉致事件をテーマにしたドキュメンタリー映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」の一般公開が25日、全国18都道府県、37館で始まった。
映画は、米国人ジャーナリスト、クリス・シェリダン氏とカナダ人の妻パティ・キム氏が共同監督。製作には2年半を費やした。20日に米ワシントンで米政府当局者や報道陣を集め行われた試写会では、ローレス国防副次官(アジア太平洋担当)ら北朝鮮や日本に関わりのある米政府要人が出席。北朝鮮の人権問題に対する国際的な関心の高まりを示した。
国内メディアによると、東京・渋谷のシネマGAGA!では、午前9時40分からの初回上映は200人分の観賞券が15分で完売し、2回目の上映も満席に。同劇場を訪れた、めぐみさんの父滋さん(74)と母早紀江さん(70)は、拉致に対する一般の人の関心の高さを目の当たりにし「心強い」と感激していた。
「めぐみ」はワシントンでも24日(現地時間)から公開されている。日本国内の上映館、時間などについては公式サイトで。