クリスチャン映画監督の山田火砂子氏による新作「筆子・その愛−天使のピアノ−」(現代ぷろだくしょん製作)の試写会が18日、銀座・ヤマハホールで行われた。監督自らの司会で舞台あいさつがあり、歌舞伎俳優の市川笑也さん(石井亮一役)と女優の凜華せらさん(渋沢歌子役)、脚本家の高田宏治氏、子役の子どもたちが舞台に登場して会場を沸かせた。
映画「筆子」は、まだ福祉という概念も根付いていない明治時代に、障害児教育を実践した夫を支え、日本の社会福祉に貢献した石井筆子の生涯を描いた作品。
主人公・石井筆子役には、映画・テレビ・CM・舞台で活躍中の常盤貴子さん、その夫・石井亮一役に、市川猿之助一門の女形として人気を集める市川笑也が扮し、多くの子どもたちに囲まれつつ、石井夫妻の優しさや忍耐、葛藤を見事に演じている。
ベテラン俳優らと一緒に「不良牧師」として著名なアーサー・ホーランドさんも出演。また、全国より公募で集まった知的障がいの子どもたちが、プロの子役たちと一緒に、生き生きとした演技で観る人を惹きつける。
山田監督がメガホンをとる実写映画としては「石井のおとうさんありがとう」に続いて2本目。
「筆子」は全国で11月から上映中。上映スケジュールなど詳細は公式サイト(http://www.gendaipro.com/fudeko/)または現代ぷろだくしょん(電話03・3371・3925)まで。