笠間日動美術館に所蔵されている画家の小磯良平と鴨居玲の作品が、笠間市笠間の同美術館(企画展示館)に展示されている。
クリスチャンだった小磯良平(1903−88)は神戸市の出身。東京美術学校で絵画を学び、在学中には帝展に入選した。名品展「小磯良平・鴨居玲」では、小磯の聖書の挿画に取り組んだ「口語聖書 聖画集」の原画やデッサンなど計75点を展示している。
鴨居玲(1928〜85)は、金沢市生まれ。 自画像画家と呼ばれた鴨居は、自己の内面にある「教会」を通して、現世の運命や悲壮感を描いた。「自画像」や「私の村の酔っぱらい」などの油彩作品を中心に、水彩やデッサンなど三十数点を展示している。
◇ ◇ ◇
名品展は4月18日まで。入場料は大人1000円(65歳以上800円)、大学・高校生700円、中・小学生500円。開館時間は午前9時半〜午後5時。毎週月曜休館。問い合わせは同館(電話0296・72・2160)へ。