24日イースターを迎え、世界各国クリスチャンがイエスキリストの復活を祝った。イースターはイエスキリストが死からよみがえられ、罪が赦されすべての人類に救いの歴史が開かれたことを祝うキリスト教の聖日である。
米オバマ大統領一家は24日、米首都ワシントンにある伝統的な黒人教会でイースターの礼拝をささげた。バラク・オバマ一家が礼拝に出席した教会はサイロバプテストチャーチで1863年に奴隷から解放された黒人たちによって設立された伝統ある教会である。同教会牧師のウォリス・チャールズ・スミス博士はオバマ一家を歓迎し、オバマ大統領に対し、「私たちの教会は2年前に大統領に就任された時から、毎週日曜日にあなたとあなたのご家族のために祈りをささげるようになりました。ですからもしあなたが気分がすぐれないときに、突然気分が良くなることがあったなら、その背後に私たちの祈りを覚えていただければ思います」と述べた。
オバマ大統領はダークスーツとラベンダー色のネクタイでイースター礼拝に出席し、長女のマリアちゃんとともに着席、大統領夫人のミシェル・オバマ氏はグリーンと白地のサンドレスとグレーのセーターを着用し、次女のサーシャちゃんと共に着席した。大統領就任後オバマ一家は伝統的な黒人教会に2年連続で出席した。昨年はワシントン南東部にあるアレンチャペルのイースター礼拝に出席していた。
英デーヴィッド・キャメロン首相は24日、世界中のクリスチャンが祭典を行うイースターにあたって、祝辞を述べ、キリスト教の共同体が英国家の進展に莫大なる貢献をしてきたことに感謝の意を表明した。キャメロン首相は「イースターはキリスト者が神の憐れみの中にあり、イエスキリストの生を祝う日です。マルコの福音書でイエスキリストは私たちに神を愛し、また隣人を愛するように教えています。イエス様が私たちすべてのクリスチャンに対し、その模範を示してくださいました。イエス様の振る舞いは現代の私たちの生活にも十分関連付けられる振る舞いです。この祭典を今日も私たちは家族や友人とともに祝い、そしてキリスト教の共同体が英国に果たしてきた偉大なる貢献について黙想することができます。キリスト教は私たちに慈愛・慈善・責任そして赦しを教えます。いかなる信仰をもっていようとも、これらの価値は人類すべてに共通のものです。皆さまそして皆さまのご家族すべてに祝福がありますように。恵み深いイースターを送られますように願います」と述べた。
世界福音同盟(WEA)代表のジェフ・タニクリフ博士は、イースターを機に世界福音主義キリスト教徒らが「新しく作り変えられた者」であることを今一度深く黙想するように勧めるメッセージを発表した。タニクリフ博士は、「 パウロ使徒は『だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました(Ⅱコリント5:17-18)』と述べています。キリスト者とは新しく造られた者となり、また新しく造られた者として喜ぶことができるように、イエスキリストの大使となるために召された人々のことを言います。私たちキリスト者の働きによって、世の人々に救いをもたらす日を知らせることができるのです。世界中全ての国々のクリスチャンがイースターの聖なる週を祝っています。私たちがイエスキリストの犠牲の代価を黙想するだけではなく、神によって新しく造られた者であることを黙想することが大事です。マタイの福音書にはまるで古いものがイエスにあって新しいものに直面した受難週の劇的な出来事が描かれています。21章ではイエス様がエルサレムに入られた場面、そして26章から28章までは主が裁判にかけられ、十字架刑に処せられて復活されるまでが書かれています。イエス様は私たちに『新しいもの』を見せてくださいました。それは貧しい者が富を得、盲目の人が歩けるようになり、暴力を平和に変え、不義を正義に変え、いのちが死を克服する新しい世界のことです。受難週は私たちに対し、まだ『古いもの』に捉われている世界において、復活の力と天の御国の働きの意味を黙想し、実践に移すという課題を投げかけています。受難週を共に覚え、イエスキリストの死と復活によって神にあって新しい者へと作り変えられたことを私たちすべてが学んでいくことができますように。多様な働きがあり、提携している団体も多々存在していますが、世界福音同盟(WEA)は天の御国のストーリーが日々説き明かされていく祝福された場として存在しています。すべての人々に宗教の自由を与え、子どもと若者たちのために働き、そして世界中に福音の良い知らせを伝える働きの中にある、WEAのすべての会員の皆様が祝福され、ハッピーイースターを迎えられますことをお祈りいたします」との祝辞を発表した。
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