式には卒業生の出身教会の牧師10人が来賓として参加。同学院の教授2人を加えた12人が、新たな旅立ちに相応しい祝辞を述べ、卒業生たちは激励に満ちた言葉により、献身への思いをさらに強めた。
榮院長は説教で、ヨシュア記1章1節から9節を引用。「危機の時代だからこそ聖霊と主の助けを信頼して、全面的な恵みへの信頼で前進するように」とメッセージを語った。
榮院長は「危機という意味は、危ない場合、危険な時、今にも危険が起こりそうな状態。『危』という字の漢語には、危険、危害、危急、危篤、危難、危亡などがある。もうひとつの『機』は、きっかけ、きざし、物事の一番大切な部分、要という意味。漢語には機先、機会、機知、機警、機敏、機略、機転、機縁、機会などがある」とした上で、「危険だ!と大声を出す必要もあるが、その時、その場に上手く合った機知を働かせて、機敏に機転を利かし、機先を制して危機から脱出する。そのような前向きの伝道者、牧師となるように」と卒業生たちに挑戦を投げ掛けた。
さらに「いつもマイナス的に危険だ、大変だ、あの方法だ、この方法だと、右往左往するのではなく、聖書に立脚し、聖霊に満たされた確信ある働きを卒業後も続けることが必要。危機は豊かな機会の時でもあり、歴史は危機の中で前進し、その危機をチャンスと捉えたキリスト教会が、今日まで世界をリードすることによって歴史の転換が訪れた」と述べ、歴史を導いて行くような働きへの期待を語った。
今年の卒業生10人は開拓伝道、学生伝道、IT伝道、絵本執筆伝道、音楽伝道、翻訳・通訳など、それぞれに与えられた多彩な賜物を生かすことのできる奉仕の場へと遣わされた。
同学院は来年度の入学式を4月11日(月)に行う予定で、現在も献身希望者の入学を募集中。入学に関する問い合わせは、同学院(住所:〒630‐0243 奈良県生駒市俵口町951、電話:090・1593・1269、メール:[email protected])まで。