【CJC=東京】米国ではプロテスタント主流各派の退潮が続いている。教会員数でローマ・カトリック教会、南部バプテスト連盟の1、2位は変わらないものの、2月14日発行された米加教会年鑑2011年版によると、カトリックが1%弱でも成長したのに対し、南部バプテストは3年連続の減少となった。
主流プロテスタントの会員数減少は1970年代から。米国の教会員全体では約1%減少して1億4580万人となった。
同年鑑は、2009年の数字を2010年に集計した。上位25教派では、長老教会(PCUSA)の減少が2・6%と最大。その他、合同メソジスト教会、福音ルーテル教会、聖公会、ルーテル教会ミズーリ・シノッドも減少した。
増加したのは僅か6教派。エホバの証人の増加率が4・37%と最大だった。独自の訪問活動が奏功したと見られる。またペンテコステ系では、アセンブリーズ・オブ・ゴッドとチャーチ・オブ・ゴッドの2教派が増加している。
25教派の中にペンテコステ系が4教派数えられる。
上位10教派は次の通り。
(1)カトリック教会=6850万人(0・57%増)
(2)南部バプテスト連盟=1610万人(0・42%減)
(3)合同メソジスト教会=780万人(1%減)
(4)末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)=600万人(1・42%増)
(5)チャーチ・オブ・ゴッド・イン・クライスト=550万人(正式報告なし)
(6)米国ナショナル・バプテスト会議=500万人(正式報告なし)
(7)福音ルーテル教会=450万人(1・96%減)
(8)アメリカ・ナショナル・バプテスト会議=350万人(正式報告なし)
(9)アセンブリーズ・オブ・ゴッド=290万人(0・52%増)
(10)長老教会(PCUSA)=270万人(2・61%減)