ローマ教皇ベネディクト16世はスペイン・バルセロナで7日、128年にわたり建設工事の続いている建築家アントニ・ガウディの代表作「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会)を正式に教会と認定するミサを執り行った。
サグラダ・ファミリアは1882年着工。ガウディは1926年に死去するまでライフワークとしてその設計・建築に取り組んだ。ガウディが詳細な設計図を残しておらず、弟子たちが作成した資料の多くもスペイン内戦などで失われてしまったため、これまで時代ごとの建築家がガウディの構想を推測するという形で工事を進めてきた。
未完成ながらユネスコの世界遺産にも登録されている。このほど内部の祭壇や通路が完成し、ミサが行えるようになった。ガウディの没後100周年に当たる2026年までの完成を目指しているが、建設と修復を並行して行っていることや、資金不足も予想されることなどから、実際にはさらに時間がかかるとの見方も出ている。